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蛇のジュエリー

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お店からの年賀状でお送りした、こちらのジュエリー、皆様ご覧になったでしょうか?

よくよく見てみると…おとぎ話のワンシーンを切り取ったように、蛇が小さな鳥の巣を狙っているのです。
ルビーの目の蛇がからみつく枝にはダイヤがふんだんに石留めされ、ゴールドで作られた鳥が必死に巣を守っているようです、その向こうには小さなパールが月の様に浮かんでいます。

 蛇は、もともと様々な国の神話や伝説に登場し、また脱皮することからも、再生や生命力、永遠の命の象徴として親しまれてきました。
図像学的には典型的に2つのデザインがあります。
1つ目は自分で自分の尾を噛む円環状の形やメビウス状のもので、永遠や宇宙を意味し、
2つ目は杖に蛇が絡みつくデザインで、医術、平和、商業の繁栄を意味するそうです。

 蛇のジュエリーの起源は、ヴィクトリア女王が好んだモチーフとして1840年以降に大流行しました。
1839年にアルバート公からヴィクトリア女王へ贈られたヘビの婚約指輪は、彼女が生涯大切にしたとされています。
その後1844年に、女王として即位後、初の議会に蛇が巻きついたデザインのブレスレットを、お守りとして身に着けたそうです。このブレスレットもアルバート公がプレゼントしたものです。
 ヴィクトリア女王が流行させた蛇のモチーフのジュエリーは、ダイヤや、トルコ石、ルビー、ガーネットなど色とりどりの宝石と、彫金技法を駆使して贅を凝らした作品が生み出されました。

 今回取り上げたジュエリーは、典型的な蛇のデザインから発展した、ストーリー性豊かな遊び心あふれるブローチ。
反対側から見てもヘビと鳥の表情が良く見えて面白いです。
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また、手に取って見るとそのサイズにびっくり。
とても小さくて、繊細な作りです。横幅は5cm程、小鳥は1cmもありません。
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アンティーク・ジュエリーの中でも、独創的でユニークな蛇のブローチ。
親愛に満ちたアンティーク・ジュエリーは、
見る者に年月分の物語を想像させ、ストーリーを膨らませる力を内に秘めているようですね。
(ミ)

A-898 へびと小鳥のブローチ 
    1880年 フランス ¥270,000

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Antiques Violetta

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Author:AntiquesVioletta
横浜青葉台にあるアンティークショップ、アンティークス ヴィオレッタより愛を込めて。スタッフが日々の暮らしの中で気になるアンティークをお届けします♪

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