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「陶工の父」ジョサイア・ウェジウッドの偉大なる功績

ウェジウッド…
陶磁器にあまり詳しくなくても、あまり興味がなくても、大部分の方がご存じなのではないでしょうか。
ウェジウッドだとは意識していなくても、見たり、触れたりしたことがある方は多いと思います。
イギリスの窯(現在はブランドですが)ですが、日本でもたいへんおなじみの陶磁器です。

かつてヨーロッパでは東洋の白磁への憧れが強く、各国の王たちは競って白磁を作ろうとしていました。
そんな中、イギリスでは白磁を製造するのに、必要な鉱物「」カオリン」が採掘できず、気品のある白を作りだすことが
できずに苦戦を強いられていました。

そのため、陶磁器は王侯貴族等の上流階級の人々のみが楽しめる高級な娯楽だったのです。
そんな高級な陶磁器を一般の人々にまで広めたのがウェジウッドの創立者ジョサイア・ウェジウッドなのです。


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ジョサイア最初の成功作「クリームウェア」
エナメルを用いたクリーム色の陶器。
カオリンなしではなかなか品のある白い色を出せなかったのですが、ウェジウッド独特のクリーム色を出すことに成功。
時の王ジョージ3世の妃シャーロット妃がこれを気に入り王室に献上します。
これにより「クリームウェア」は「クィーンズウェア(女王の陶器)」という名を与えられ王室御用達になります。
現在は「クリームウェア」という名より「クィーンズウェア」という名が一般的です。

産業革命が進み、クリームウェアの製造の一部を機械化できたことにより大量生産が可能になり、価格を抑えることができるようになりました。
このことにより、一般家庭で素敵な陶器が楽しめるようになったのです。
陶器を大量生産すること…
それはジョサイア・ウェジウッドにとってただのお金儲けのためだけではありません。
ジョサイアは貧しい家庭に生まれ育ちました。
なので、誰もが購入できる器を作ることを信条としていたのです。
富裕層だけでなく、誰もが楽しむことができる質のよい陶器作り。
そんな発想、夢を持つ人がいて、そしてそれを実現するまであきらめずにやり遂げる。
それが、ゆくゆくは素晴らしい文化を成熟させていくのです。

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「ジャスパーウェア」
ストーンウエアの一種でウェジウッドが開発した新素材。

成功したジョサイア・ウェジウッドは、世間から認められ、文化人と交流をするようになります。
そしてその当時流行していた「新古典主義」(古代ローマ・古代ギリシャ芸術を模範とした芸術様式)
に影響を受けます。


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カメオガラスや古代ローマ・ギリシャ美術をモチーフにした装飾をストーンウエアに施した作品を発表します。
今でもウェジウッドの代表作です。
貧しい育ちから立ち上がり、文化人や時の名士たちとも交流できるようになった成功の証。
それがジャスパーウェアなのではないでしょうか。(な)


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Author:AntiquesVioletta
横浜青葉台にあるアンティークショップ、アンティークス ヴィオレッタより愛を込めて。スタッフが日々の暮らしの中で気になるアンティークをお届けします♪

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