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春の風

今年は暖冬だと聞いていたのに、ここ最近は朝晩の冷え込みが辛いですね。
今週末には、なんと約40年ぶりの大寒波が日本列島に押し寄せる見込みだそうです。
気象情報をまめにチェックして、早めの対策・対応を取るよう、皆様お気を付けください。

さて、澄んだ空気や日常の煩わしさを忘れさせてくれる静けさ等々…冬には冬の美しさがありますが、こうも寒い毎日が続くと一刻も早く春の訪れを待ちわびるようになります。
今回ご紹介するジュエリーは、まるで春の風を思わせるような、繊細で柔らかなラインが美しい一品です。

アール・ヌーボー エナメルペンダントトップ

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こちらのアンティーク・ジュエリーは、アール・ヌーボーの時代に作られました。
アール・ヌーボーといえば、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に花開いたアート・ムーブメントで、日常生活の中に芸術的なデザインが取り入れられる時代の幕開けとなりました。
植物や小動物など有機的なモチーフを用いて生命力を暗示するかのような優美な曲線が特徴的なスタイルで、アール・ヌーボーの先駆者でイギリス・ヴィクトリア朝時代にアーツ・アンド・クラフツ運動で近代デザインの礎をなしたデザイナー、ウィリアム・モリスや華麗で優美な女性たちを描いたアルフォンス・ミュシャ、ガラス製品のデザインで芸術を世の中に浸透させようとしたエミール・ガレ等々…日本にはファンも多く、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

アール・ヌーボーを説明する際に“女性的”という言葉がよく使われますが、女性らしさのない私にはどうもそこに抵抗(というよりコンプレックス)があって、アール・ヌーボーよりはアール・デコのようなモダンで直線的、幾何学的なデザインを今まで好んでおりました。
けれども、今回このペンダントトップを見て、女性的という言葉で片付けるのはあまりに偏り過ぎているように思いました。

この若草色のエナメルの曲線は、暖かい春の風にのってきたリボン、もしくはそよぐ草花にも見えます。
また、粒の大きさが揃っていない天然パールがとても愛らしく、あるがままの美しさというものを思い起こさせてくれます。
女性的というよりは、人間や自然本来の、ありのままの姿が持つ美しさが見て取れると思うのです。

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このジュエリーは華やかで人目をひくような印象はないのに、上品な存在感があります。
いつも微笑みを絶やさず周りを和ませる春の風のような人(を目指す方)にこそふさわしいお品だと思いました。

A910 アール・ヌーボー エナメルペンダントトップ  1900年頃 オーストリア 460,000円(税込)

                                                      きょうこ
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Antiques Violetta

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Author:AntiquesVioletta
横浜青葉台にあるアンティークショップ、アンティークス ヴィオレッタより愛を込めて。スタッフが日々の暮らしの中で気になるアンティークをお届けします♪

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